2018/08

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所用で来ている札幌で、昼休みに北海道大学総合博物館にでかけてみました。
勿論、本ブログで2月8日に紹介したアンモナイト銅版画展を見学するためです。
ポスターを見ているだけじゃつまらない。
実際にでかけてみなくては!

会場には期待通り、本物のアンモナイトと力強い描線が際立つ銅版画がびっしり展示されていました。

実物のみでいいじゃないか、ここは博物館なんだから。
いやいや、そうではないと思います。
観察をしている人間の「目の力」は凄まじいものです。
線や陰影で描出された銅版画には、鑑賞者が実物の迫力に圧倒されて生じる「目の曇り」を拭ってくれる力があるということを実感しました。
並んで展示されていることが重要なのです。
化石と美術作品が仲良く並ぶ、この展示の面白さを是非とも。

順路に従って次の展示にむかおうと通りがかった廊下で、更に「ほーこれが!そうだったのか!」というものに出会いました。
あまりに何気ない展示で見逃してしまいそうでした。
蝋管レコード再生装置です。
蝋管の表面の溝にレーザー光をあて、音を取り出す装置を開発し、CDに収録した、という顛末がポスターに書いてあり、装置の実物も展示されていました。
この装置の開発秘話を、当時、北大に在籍し、深く関わっていた同僚のK先生から聞いていたことを思い出したのです。
蝋管から聞こえてきたのは、アイヌの肉声でした。文字としてしか読むことができなくなっていた「ことば」が80年の時を経て音として現代に蘇ったのです。最も古い録音資料として、その後の研究に大きな影響を持つことになります。

今、K先生と取り組んでいる「文化と編纂」事業+デジタルアーカイブのプロジェクトでも、同様の役割を担う事ができる可能性があるのでは、と思ったのです。

当時の蝋管再生装置や蝋管のパッケージ、収納用ケースをベルリンのドイツ技術博物館で見たことがあるので、参考に掲載してみます。