2018/05

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彫刻家・砂澤ビッキの作品を見たくなって、洞爺湖にでかけました。
洞爺湖芸術館が平成20年4月1日に開館して、ビッキの「午前3時の音威子府のアトリエ」が再現されている、という話を聞いていたのです。
冬期間は休館しているので、春到来と連休を待ち焦がれていました。
ようやく念願がかないました。


アトリエの再現は、道具とともに作品を見ることができるので、その趣は特別のものがあります。
どんな道具で、どんな素材を、どのようにして、、、、。
美しいけれども、一種のホルマリン漬けである美術館の展示作品に、生気を蘇らせる作用があります。



パリのポンピドゥセンターにも同様の展示があります。
イサム・ノグチが師事した彫刻家ブランクーシのアトリエの再現です。
ポンピドゥセンターの巨大な建物に隣接する小さな別棟なので、見逃してしまう場合が多い。
入場者の少ない館内の椅子に座って眺めていると、荒削りに見えて、実に繊細なビッキの木彫の通奏低音にブランクーシを感じてしまいます。


ビッキの存在を強く意識したのは、KAIの創刊第一号の総力特集「北海道を探しに行こう」の「天塩川へ。」の中で、です。


天塩川の中・上流の深い森の界隈に音威子府のアトリエがありました。
現在は、アトリエ3モアとして公開されています。
写真は、札幌在住の写真家・露口啓二さん。
この美しい写真に触発されました。



北海道の芸術表現を極めて高いレベルで紹介する谷口雅春さんの文章と、露口さんの写真が融合した「札幌アートウォーク」と、「露口啓二写真集」を拝見したのがきっかけです。

国内トップレベルにある二人の目利きを通じて、単なるリージョナリズムではない、独自性に満ちた北海道の表現者の作品を見たい。素直にそう思ったのでした。


ちなみに、本学の大学紹介パンフレットの写真の多くは露口啓二さんの撮影によるものです。