2018/09

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「世界初」のパンフレット登場

五稜郭公園が紙から飛び出す!?

最新の技術を用い実現

観光都市「函館」で、観光客むけの新たな試みが始まりそうだ。
最新技術の研究が日夜行われている、公立はこだて未来大学大学院システム情
報科学研究科1年の藤本義治さん(23)が、パンフレットをひらき、携帯の
カメラごしに見ると、函館の有名な観光地が立体的に飛び出すというシステム、
Hako‐ARの開発をした。



「函館に住んで6年目で、函館のまちに愛着をもっている。」と語る藤本さ
んは、函館の観光客を増やすことを目的に現状の観光パンフレットについてア
ンケート調査を行った。多くの観光客がパンフレットを参考にしているとの予
想に反して、パンフレットを観光の思い出として取っておかない人や、そもそ
も、もらわない人がいる、ということがわかり、大きなショックを受けた。藤
本さんはこの原因を、自分で写真を簡単に撮れるようになってきたことのため
と考え、今までにないパンフレットを作ることで観光客にもっと利用を促し、
函館をアピールしたいと感じた。

この目的から開発されたHako‐ARは、携帯のカメラで見ながらパンフレ
ットをかたむけると、五稜郭タワーも傾き、全方向から見れるというものだ。
当初は立体像をよりリアルに実現できる、頭に被るタイプのメガネ型ディスプ
レイを使用していたが、観光客に多い年配の方々のことを考慮し、この形態に
落ち着いた。「今後こういったメガネ型ディスプレイが進化し、本当にメガネ
程度の重さになればより魅力的なものを作れ、面白いだろう。」と藤本さんは
将来の展望を話す。


今回作ったシステム。携帯電話を傾けると立体図も傾くようになっている。

今回作ったのは五稜郭公園、五稜郭タワー、そして五稜郭タワーのキャラク
ター「GO太くん」の立体モデル。このキャラクターが函館のまちを案内し、
様々な観光名所の歴史などを紹介してくれる。

藤本さんは今後、この発展としてパンフレットに組み込まれた地図と自分で
撮った写真の位置情報を同期させ、「自分専用」の旅行パンフレットを作成で
きるシステムや、季節によって立体像の風景が変わる、といったシステムの開
発を目指す。観光都市函館にまた新たな風が吹き込まれそうだ。
(薄井宏航)