2018/05

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写真からもっと感動を

新しい写真の見方「感写」開発

独自性が高評価

公立はこだて未来大学大学院生の新家(にいのみ)亮太さん(22)が感動を基
準に写真の閲覧を行う新しいソフト「感写」を開発した。写真を閲覧する際に
「愛情」や「達成感」といったカテゴリを選択する事で、それに合わせた写真
をソフトが表示してくれる。利用者からは「何に対して愛情を持っていたのか
再確認できた」と好評を得ている。

新家さんは、自分が感じる強い感動の働きに興味を持ち、従来の人々が写真を
イベントや日付を基準に写真を閲覧するのに対し、感動を基準とした独自性溢
れるソフトを卒業研究として考案した。

利用者はソフトに画像を入れる際、感動に含まれる4つの感情として「驚き」
「達成感」「愛情」「思いの強さ」をその度合いに応じてソフトに入力する。
その後、写真を見返す機会にその感情を選択する事で感情に応じたそれぞれの
写真を閲覧できる。例えば、自分が新しい環境に馴染めずやる気がでない時に
は、事前に画像とカテゴリが入力されたソフトの中から「愛情」や「達成感」
を選択し、それらのカテゴリにあった画像を見る事で、思い出や経験などを振
り返り、自らを奮い立たせることができる。このコンセプトには、大学生や青
年期を対象とした新生活に臨む人へ、生活の大切さへの気付きやポジティブな
働きになればとの思いが込められている。


「自身の思い出の価値を多くの人に感じて欲しい」と語る新家さん

同ソフトは、昨年9月に開催された感性工学会で発表を行い、好評を得た。卒業
研究で行った実験の結果から、これからの課題について新家さんは、同ソフト
の操作方法や画像を入力する際の手間を軽減する事と感動の要素はまだまだ多
いはずなので数を増やし、拡張する必要性がある」と話している。さらに、写
真以外にも新しい要素として、音楽や映像を同ソフトに導入する実験も考案中。
新家さんは、今年10月に開催される国際学会でも発表を予定している。
(鈴木祥史)


4つの感情から感動を想起させる写真を自動表示